今年のシルクホースクラブの新規募集馬は、美浦入厩馬42頭、栗東入厩馬35頭の77頭です。
非常に人気のあるクラブで、実績が無ければ思い通りの出資が困難です。
昨年からの変更で、新規会員の抑制と申込頭数の制限が加わったのでそれがどの程度影響するか分かりませんが、少しは出資できやすくなるのかもしれません。
いすれにしても、実績のない組は優先抽選を上手く駆使して出資馬を確保したいところです。
それでは、以前牧場で働いていた元ホースマンの夫のレビューです!
数が多いので何回かに分けて公開します!
1 アーモンドアイの22 牡 A
元クラブ所属馬で歴史的名牝の初仔です。
その価格に注目されていましたが、一口48万円になりました。
セレクトセールに出ていれば2倍、3倍の価格になっていたと思うので、安いと言えば安いのですが、私のような庶民には手が届きません。
この価格帯であれば重賞を勝っただけでは全然足りないので、投資という面では買い辛いです。
馬自体は動画・静止画ともに非常に良く見えます。
ただ、エピファネイア産駒は良く見せる馬が多いので、良く見えるから走るとも言い切れません。
十分な資金があって、夢を買うという気持ちで出資できるのであればとても良い馬だと思います。
2 プリモシーンの22 牡 B
アーモンドアイと同世代の活躍馬プリモシーンの初仔です。
同じくエピファネイア産駒の牡馬で価格は一口24万円です。
現時点で既に十分な馬格があり、体のバランスも良く見せます。
脚元も不安がなさそうに見えます。
動画より静止画の方が良く見えました。
母親よりも長めの距離での活躍が期待できるのではないでしょうか。
3 ツルマルワンピースの2022 牝 C
これまでの兄弟に比べれば常識にかかった馬体のサイズです。
母親の繁殖牝馬としてのポテンシャルは非常に高く、この馬も能力はありそうです。
ただ、後駆の造りは良いのですが前駆の造りがあまり良く見えなくて、脚元のリスクも高そうに思います。
その点が気になって評価を下げました。
4 アピールⅡの22 牡 C
かなり小さな馬体です。
4月生まれなのでこれから大きくなるかもしれませんが現状は厳しいですね。
全兄は2歳重賞で好走したペールエールですが、他に活躍馬がおらず母の繁殖牝馬としてのポテンシャルも疑問です。
今後の成長待ちだと思います。
5 ブラックエンブレムの22 牡 B
母はG1勝ち馬で、産駒に活躍馬が多数いるスーパー繁殖牝馬です。
まだまだ成長途上で、これから大きくなると思いますが、体のバランスは良く見えます。
体付きから中距離くらいでの活躍が期待できるのではないでしょうか。
兄弟たちと比較しても遜色のない能力の持ち主だと思います。
6 ファイナルディシジョンの22 牝 C
数字的には問題ないのですが、体型的なものなのか一見して線の細い馬体に見えます。
これから付くべきところに筋肉がつけば良くなってくるのでしょうが、現時点では華奢な印象が拭えません。
これからどう変わるかがポイントです。
7 チリーシルバーの22 牝 C
写真ではそこまで感じなかったですが測尺を見ると凄く小柄ですね。
オルフェーヴル産駒なので注目していたのですがちょっと厳しいですね。
それでも小柄なりにバランスは良いですし筋肉の質や皮膚感も上々だと思います。
このサイズを許容できるのなら面白いと思います。
8 ラストプリマドンナの22 牝 C
シルクプリマドンナの孫です。
牝馬ながら雄大な馬体で、いかにもモーリス産駒という感じです。
馬体の造りから1200~1600の馬かなと思います。
個人的には前後のバランスがもう一つかなという印象を受けました。
母親はOP特別で2着があるようにポテンシャルは高かったと思います。
繁殖牝馬としてのポテンシャルは未知数ですが、本馬を見ると父親の長所を引き出すのかもしれません。
初仔である本馬がどのような成績を残すか興味深いです。
9 クードラパンの22 牝 B
この馬もモーリス産駒らしい馬体の持ち主です。
前胸の筋肉の付き方も凄いですね。
ただ、若干脚に負担のかかるような造りに見えるのでその点が気になるところです。
この馬もマイル位を得意にする馬になると思うので、どんな活躍をするか楽しみです。
10 アイムユアドリームの2022 牝 C
青鹿毛という毛色もあって非常に綺麗な馬です。
ただ、個人的には体のバランスがあまり良く見えず、締まりがないように思います。
成長とともに改善されてはくるのでしょうが、他馬との比較で現状ではパスです。
11 パーシステントリーの22 牡 B
筋肉量が豊富でパワフルな馬体です。
若干脚元の不安はありそうですが、順調に成長すればデビュー前にはかなり見栄えのする良い馬体になっていると思います。
キズナ産駒はかなり走っていますし、この馬も高い能力を持っているように思います。
厩舎も良いですし面白い1頭だと思います。
12 グラマラスライフの22 牡 C
元出資馬の初仔になります。
母親はデビュー前の評判はかなり高く、同期のアーモンドアイよりも注目されていました。
本馬は父がハービンジャーで体が重く感じます。
造り自体はバランスは良いと思うのですが、日本の軽い馬場でどうかという疑問が残ります。
頑張って欲しいですがどうでしょうか。
13 エノラの22 牡 C
薄手の馬体で、測尺の数字を見ても納得です。
また、故障のリスクが高そうな脚の造りにも見えます。
血統的には母はドイツの活躍馬で、父はドゥラメンテなので筋は通っていますが、現状はまだまだ幼すぎる印象です。
これからどこまで変わってくるかですね。
14 メジロツボネの22 牝 B
海外G1馬グローリーヴェイズの半妹です。
父がドゥラメンテに変わりましたがなかなか良い馬ですね。
ただ、若干体のバランスが気になるのと脚元のリスクが高そうなのがネックです。
それでも、ポテンシャルは高そうなので兄を育てた調教師の下で素質を開花させてくれるのではないでしょうか。
15 プラウドスペルの22 牝 B
母はアメリカの3歳牝馬チャンピオンで産駒もかなり活躍しています。
サイズ的に問題なく、脚元も大丈夫そうです。
この血統でこの価格はかなり低い設定だと思うので、何かしら問題があるのではと勘ぐってしまいますがカタログからは全く分かりません。
兄弟がダートで走っているように本馬もダートの可能性が高そうです。
個人的に好きな体型ではないのでパスしますが良い馬だと思います。
16 ユキチャンの22 牝 B
今年のユキチャン産駒は白毛ではありません。
ユキチャン産駒は毛色に注目されますが、繁殖牝馬としてのポテンシャルは非常に高く毎年良い馬を出しています。
本馬も現時点で十分なサイズがあり、馬体のバランスも凄く良く見えます。
ダートの牝馬という点をどう考えるかですが、馬は良いと思います。
感想
アーモンドアイの初仔はやっぱり良い馬ですね。
もちろん予算オーバーで申し込みはしませんが、どういう戦績を残すか非常に興味深いです。
今回紹介した16頭はなかなか良い馬が多かったように思います。
最近のセリを見ても分かるように馬の金額が高騰しています。
その影響は一口馬主でも当然出てくれわけで募集価格も上がってきています。
限られた予算でやっているので、どれだけ良い馬でも予算を超えれば出資できません。
今回の16頭で出資候補は、
パーシステントリーの22
です。
脚元さえクリアできれば楽しみなのですが、その辺を踏まえてしっかり考えようと思います。
※出資は自己責任でお願いします!
シルクホースクラブから画像の使用許可を頂いています 。
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