先日、タレントの紗栄子さんが栃木で牧場を運営するというニュースを見ました。
以前、ブログ内で紹介した映画、「今日もどこかで馬は生まれる」でも描かれているように、引退後の競走馬の行き先については問題視されています。
競馬という華やかな世界の裏では、多くの競走馬が殺処分されているという現実があります。
我々は、娯楽として競馬を見ています。
そして、毎年のように多くの競走馬が誕生します。
その競走馬たちが現役でいられる期間は長くても9歳くらいまででしょう。
血統の良い馬や、活躍した馬などは故郷に戻り余生を暮らせるでしょうが、それはほんの一部にすぎません。
夫も競走馬の世界で働いていたことがあるのですが、牧場のスタッフは競馬ファンとして強い競走馬を見たい気持ちはありますが、それ以上に自分が携わった馬が長く生きてくれることを望んでいるそうです。
そして、今回紗栄子さんは殺処分となる競走馬を保護する牧場運営のため、クラウドファンディングで資金を集めています。
個人個人ができる事は小さいものですが、集まれば大きくなりますし、それはいつしか大きな組織を動かす力にもなると思います。
大きな組織が動くことで、何かが変わり始めて、馬と人間の共存が可能になるのではないでしょうか?
人それぞれに個性があるように、馬にも個性があります。
ただ、速く走れなくて競走馬として良い成績を残すことができなかったとしても、その仔の個性を活かせる場所は絶対にあります。
人間の娯楽のために生れてきたかもしれませんが、それならば最後まで寿命を全うさせるのも人間の責任でもあるのではないでしょうか。
紗栄子さんの活動の他にも認定NPO法人引退馬協会が引退馬支援に取り組んでいます!
すぐには無理かもしれませんが、できるだけ近い将来競走馬の殺処分がなくなる日がくるといいですね。
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