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書評 「騎手の一文 競馬界の真実」を読んで

騎手の一文 競馬界の真実

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夫が一口馬主を始めて、私自身が競馬を見るようになったころ藤田伸二騎手はあまりレースで乗っておらず、しばらくすると引退もされたので私はあまり知りません。

夫に聞くと、通算1900勝以上していて、大きなレースも沢山勝っている凄い騎手とのことでした。

今は引退されて、札幌すすきのでバーを経営しているみたいなので、機会があれば是非行ってみたいですね。

 

競馬についてあまり知識がなく、藤田伸二騎手の事をほとんど知らない私がこの本を読んでまず思ったことは、ここまで書いて大丈夫なの?と思うくらいに、JRAに対しての批判、競馬界に対しての批判が綴られています。

内部の人間にしか分からないことがたくさんあるので、私自身は興味を持って読み進めることができました。

エージェント制度等の近年の競馬界の傾向にも触れられており、初心者の私にとっては知らないことがたくさんあり、知識を広げることもできました。

 

ただ、他の騎手の騎乗スタイルについて書かれている部分があるのですが、その点についてはあまり賛成はできませんでした。

偉大な成績を残している藤田伸二騎手だから見える部分があるのかもしれませんが、人それぞれフォームはあるし、実際にそのスタイルで勝ち星を量産しているのであれば問題ないのではと素人ながらに思いました。

 

この本を読み始めて、面白くて一気に読んでしまいましたが、全体を通して最も感じるのは、藤田伸二騎手の競馬に対する愛情かなと思いました。

JRAに対して批判的な事や、現在の競馬界の体質、制度についての批判を綴ってはいるものの、これはこのままでは競馬界が衰退するのではという不安から書いているのではないでしょうか。

競馬界の発展を心から思っているからこそ、敢えて批判的な事を書いて問題提起をしているのではと思いました。

藤田伸二騎手自身が、その改善案を具体的に書いていれば更に良かったのではないでしょうか。

ベテランの競馬ファンの方でも楽しめると思いますが、私みたいな初心者が読むと、知らないことがたくさん書かれており、新しい発見がたくさんあると思いますよ!

 

 

 

騎手の一文 競馬界の真実

著者 藤田伸二 

発行 講談社

発売日 2013/5/17

価格 740円

ページ数 176ページ

おススメ度 星4つ!!

藤田伸二騎手の、競馬に対する愛情を感じることのできる本だと思います。

他にも著書が数多くあるので、他の本も読んでみたいと思いました。

藤田伸二騎手をほとんど知りませんでしたが、この本を通して凄い人だなと思いました。

ただ、少しだけ違うのではと感じる部分もあったのでお勧め度は星4つです!

 

 

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