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競走馬に携わる仕事をしたい方へ!

これまでも何度かブログで紹介していますが、私の夫は牧場で競走馬の育成スタッフとして働いていました。

大学を卒業するまで馬に触ったことがないという夫が、どのようにその業界に入ったか、またその業界に入るための心構え等を夫に聞いてみました!

将来、馬に携わる仕事をしたいけど、未経験でどうすればいいのか分からないという方の役に立てればと思います。

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きっかけ

私の夫が競走馬に携わる仕事をしたいと思ったきっかけは、スーパーファミコンソフト「ダービースタリオン」です。

中学生の時このゲームにハマった事で、実際の競馬をテレビで見るようになり競走馬の美しさに惹かれ、競走馬に携わる仕事がしたいと思ったそうです。

高校に進学してからも、その思いはどんどん強くなり、高校3年で進路を決める際思い切って親に打ち明けたのですが、両親は反対しました。

両親と、「大学卒業時に同じ気持ちなら反対しない」ことを約束し大学に進学しました。

親としては、大学の4年間で諦めると思っていたそうですが、夫は全く諦めることなく大学卒業後、馬に携わる仕事を始める事になりました。

 

未経験者が育成スタッフになるまで

馬の仕事をしようと思っても、どのように始めれば良いのか分からなかったのですが、夫は競馬ブックやギャロップといった雑誌から情報を集め、就職に至りました。

夫の場合、まず乗馬クラブで住み込みで働きながら馬に乗る技術を教えてもらいました。

約半年で乗馬検定3級を取得し、ある程度馬に乗れるようになり、障害もジャンプできるようになったころから競走馬の育成牧場を探し始めました。

最終的には、乗馬クラブのスタッフの紹介で北海道の牧場に就職することができました。

こうして、未経験者が約10か月で競走馬の育成スタッフになりました。

ただ、これは夫の場合であって夫の友人は、高校卒業後、馬に触ったことがない状態で育成牧場に就職し、働きながら技術を身に付けたそうです。

育成牧場のスタッフは、家族が業界の関係者という人が多い一方で、全くの未経験でコネもない人もある程度います。

未経験者でコネがなくても、やる気と体力があれば牧場に就職はできます。

また、この業界の特徴として転職が多く、牧場で技術を身に付ければ、より待遇の良い大きな牧場に転職したり、JRA厩務員にチャレンジしたり等選択肢が増えます。

 

競走馬に携わる仕事をするためにやっておいた方がいいこと

乗馬 

夫は未経験で就職しましたが、やはり時間とお金に余裕があるのであれば乗馬を経験していた方が効率は良いと思います。

ただ、乗馬に乗る事と競走馬に乗る事は、似ているようですが必要な技術が違うのでできればしておいた方がいいですよ、との事でした。

夫が働いていた牧場の後輩の場合、大学時代に自分の通う大学に馬術部がなかったため、馬術部のある大学に行きクラブ活動に参加、卒業後牧場に就職し現在JRA厩務員という人もいます。

大学の馬術部であれば、乗馬クラブに通うよりコストを抑えれるので、学生の方であればこれも一つの手ですね。

 

筋トレ・ジョギング

牧場での仕事はかなりハードで体力は必要です。

ボディービルのような太い筋肉ではなく、持久力のあるしなやかな筋肉をつける必要があります。

そのために、低負荷で回数を多く実施する等の筋トレや、ジョギングで体力をつけておくことをおススメします。

牧場の仕事は想像している以上に体力が必要であることを覚えておきましょう。

 

体育会系の人間関係に慣れておく

今はマシになっているとは思いますが、夫が牧場で勤務していた時は先輩上司は絶対的な存在で、今ならパワハラと言われるような事が日常的にあったみたいです。

夫は、パワハラ的な行為を受けても全く気にせず、相手にしないようにする等精神的に強いのですが、やはりアルバイトやクラブ活動で上下関係の厳しさを経験しておいた方が良いでしょう。

 

持っておくべき心構え

馬の仕事はとても素晴らしい仕事だと思います。

馬が好きでないととてもできませんが、馬が好きなだけでもできません。

競馬等で見るのは華やかな部分で、馬の仕事は「3K」と言われています。

この仕事の特徴として、馬の生死を目の当たりにすることも少なくありません。

そういう、辛いこと、しんどいこと、嫌なことがたくさんある中に少しだけ華やかな部分があるということを理解しておきましょう。

また、職場環境が良いとは言い難く、例えば年下の先輩に顎で使われたり、休みもほとんどなく勤務時間も長時間に及び、更に給料も良いとは言えません。

ここまで、これでもかというくらい悪い部分を書きましたが、それでも何故この仕事を選ぶのか?

それは、この仕事には悪い部分を補って余りあるくらいに、やりがいや夢があるからです。

 

最後に(夫からのエール)

馬に携わる仕事というのは特殊で、反対される事もあると思います。

確かに中途半端な気持ちで飛び込むとしんどいかもしれません。

でも、しっかりと考え、嫌な部分を知ってでもその仕事をしたいと思うのであれば絶対にチャレンジするべきです。

人生は親のものではなく自分のものです。

一度きりの人生で、同じ後悔をするなら、チャレンジしないで後悔するよりチャレンジして後悔した方がマシではないでしょうか?

例え挫折して辞めるような事になっても、チャレンジをすることで得られるものは非常に大きく、人間的にも大きく成長できるでしょう。

馬の仕事は、しんどいことも沢山あります。

それでも、それ以上にやりがいに溢れています。

この仕事をしたいと思っているのであれば、その気持ちを大切にしてチャレンジしてみてください!

 

 

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