一口馬主に興味があるけど、「どういったものかわからない!」「実際にどのくらい費用がかかるか知りたい」という方も多いと思います。
そこで、一口馬主とは何なのか、そしてかかる費用、一口馬主の魅力について解説します!
一口馬主とは!?
(1)一口馬主
一口馬主とは、金融商品取引法の規定に基づき運用される商品ファンドの一形態のことを言います。
つまり、株式や投資信託と同じ並びで、資産運用の一種ということになります。
ただし、株式投資等一般的な投資との決定的な違いは、一口馬主が趣味としての要素が非常に強い点です!
現在、一口馬主のシステムを提供、運営するクラブは約20程あります。
それぞれのクラブに様々な特色がありますが、基本的には競走馬の権利を分割(運営するクラブによって分割数は異なります。)し、会員が出資して餌代等の維持費を負担する代わりにレースで獲得した賞金を出資割合に応じて受け取ることができます。
我が家が入会しているシルクホースクラブとロードサラブレッドオーナーズは500口、広尾サラブレッド倶楽部は2000口の分割です。
(2)費用
入会金
金額はクラブによって異なりますが、10000円位の所が多いようです。
ただ、キャンペーン等で入会金が無料になることもありますので、入会するならキャンペーン中を狙うとお得に入会することができますよ!
会費
一口馬主では、毎月クラブに支払う月会費がかかります。
3000円~4000円位のクラブが多いです。
この会費は何頭出資していても変わらず、退会をしない限り出資していなくてもかかります。
競走馬出資代金
競走馬出資代金は競走馬によって異なります。
血統の良い馬は総額1億円を超えますが、総額1000万円という馬もいるように金額は様々です。
競走馬の総額を口数で割った金額が出資代金となります。
保険料
保険料については毎年1回支払います。
保険金額は、競走馬の募集金額、年齢によって異なります。
例えばシルクホースクラブで募集金額が3500万円の場合、最初の保険料が2100円で、翌年が1470円、それ以降が1050円でした。
維持費
競走馬の維持費としては、餌代や管理代です。
我が家の入会しているロードサラブレッドオーナーズと広尾サラブレッド倶楽部は一頭につき一律1200円が毎月かかります。
シルクホースクラブは毎月金額は変わりますが、概ね同じような金額です。
その他
出資馬が大きなレースを勝つと祝勝会が行われたり、記念品を作成したりしますが、その費用は出資者が負担します。
また、海外遠征する場合も費用は会員負担です。
(3)収入
これまでかかる費用を見てきましたが、次に収入についてです。
出資した競走馬がレースで獲得した賞金や出走手当、怪我をした場合等に受け取る保険金、売却金額等が収入になります。
賞金については賞金の全額ではなく、調教師、厩務員、騎手に対する進上金、税金や手数料を差し引いた金額が出資者の取り分となります。
概ね賞金の60~70%位の金額です。
賞金による配当金はクラブごとにルールが異なります。
基本的には月単位で行われ、出走した翌月に源泉徴収後の配当を受け取ることができ、これを月次配当と言います。
他に源泉徴収された税金の一部は、翌年春頃に年次配当、もしくは引退時に引退時分配金として分配されます。
また、個人で確定申告をすることで還付を受け取ることができることもあります!
一口馬主で牡馬に出資した場合、活躍すれば種牡馬として売却される場合があります。この売却金額も手数料や税金を差し引いた金額が出資者の取り分になります。
(4)一口馬主は儲かるのか?
結論から言うと一口馬主で利益を出すのは非常に難しいと思います。
特に我が家の場合、3つのクラブに加入しているため月会費だけで毎月かなりの金額がかかります。
さらに出資金、維持費もかかりますので、利益を出そうと思えば重賞レースで活躍するような馬をコンスタントに出資する必要があります。
もし、利益を一番に考えるのであれば、入会するクラブは一つに絞り、一頭に集中出資するのが最善な方法ではないでしょうか?
過去に、分割数が40口のクラブで一口あたりの分配金額が4000万円を超えるような馬もいます。
こんな馬に出資できれば、収支は当然プラスになりますし、家まで建てれます('ω')
一口馬主を始めようと思う方は当然こんな馬に出資しようと思うでしょう。
でも、このように活躍する馬はごく一部です。
それに、順調にレースに出走できるかといえばそうではありません。
怪我をする馬もいますし、体調がなかなか整わない馬もいます。
出資者はそういった個々のリスクにも向き合う必要があり、出資したからにはその子が引退するまで責任をもって費用を支払わなければなりません。
一口馬主で儲けることは難しいのに何故一口馬主をするのか、次に魅力について見てみましょう!
(5)一口馬主の魅力
仔馬から競走馬になる成長を見ることができる
一口馬主では、多くのクラブが1歳の夏ころに募集を開始します。早いところは当歳から募集されます。
その仔馬が実際にレースに出るのは早くても2歳の夏なので、1年以上前から出資することになります。
クラブは、近況報告や動画、画像を月に数度更新しますので、そのたびに成長を見ることができます。
順調なら嬉しく思いますし、アクシデントがあるととても心配になります。
この過程が出資馬に対する愛着を湧かせます。
日常では味わえない経験ができる
長い期間見守ってきた出資馬がレースに出るとなれば、出資者のテンションはMAXでしょう。
当然勝ってほしいですが、それよりも無事にレースを終えてほしいと思うのではないでしょうか。
また、レースだけでなく新聞に出資馬の名前が載った時、出資馬に関する記事や調教タイムを見て一喜一憂する等楽しみはたくさんあります。
さらに、レースで勝った場合抽選ですが、ウイナーズサークルで愛馬やジョッキーと記念撮影ができます!
こんな経験は日常では絶対にできません!
名付け親になれるかもしれない
募集馬の名前はデビュー前に決まりますが、ほとんどの場合、出資者から募集を募ります。
運よく応募した名前が採用されれば、自分が考えた名前が新聞に載ったり血統表に名前が残ります。
一口馬主をする人にとっては一つの目標だと思います。
ちなみに夫は1頭名付け親になっています。
その馬については今後紹介します。
(6)まとめ
先ほども書きましたが、一口馬主で利益を出すのは非常に難しいです。
それでも、なぜ一口馬主をするのか?
それは、日常では味わうことのできない経験を体験させてくれるという魅力があるからでしょう。
あくまで一口馬主なので馬主とは全く別物です。
しかし、馬主としての目線で競馬を見ることができ、馬主を疑似体験するのには十分なコンテンツだと思います。
愛情を持って競走馬に接することができ、応援することができるのは本当に素晴らしい体験です。
これから一口馬主を始めようと思っている方の参考になればと思います。
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